研究成果
概要
このデータベースは、AICEの掲げる「内燃機関の究極の熱効率とゼロエミッション」に資する研究発展のために内燃機関に関する研究情報を公開し、研究成果の活用とともに、研究ネットワークの拡大を目的としています。
2014年に設立したAICEは、第1理念の技術の強化と日本の産業力の向上を目指して、これまでに多くの研究成果を生み出してきました。そして、その研究成果は、企業の研究開発、製品開発に活用されています。
AICEはこの成果活用の事例をできるだけ紹介し、日本での産学官連携が産業力の向上に貢献していることを示していきたいと考えています。
※個社情報のため匿名としています
エンジンデータベース(β版)
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操作方法
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1.利用にあたり、各DBのポリシー・ガイドラインを必ず確認してください。
【AICE研究DBポリシー】 【AICE研究DBガイドライン】 【AICE研究DBプライバシーポリシー】
【SIP燃焼DBポリシー】 【SIP燃焼DBガイドライン】 - 2.上のスライドショー(< >で他の画像も表示されます)から、画像を選択してください。
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- *閲覧にあたっては、このページの”コンテンツと閲覧資格”をご確認ください。
閲覧方法
リンクを押すと、該当のDBポータルサイトの画面が立ち上がります。各ページに設置してあるポリシー、ガイドラインに従った上で、データを閲覧してください。
コンテンツと閲覧資格
表をご確認ください。
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研究成果格納先 | AICE研究DB 限定公開エリア | SIP燃焼DB フルオープンエリア | |
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AICE共有エリア | AICE産学共有エリア | SIP革新的燃焼技術公開データベース | |
ポリシー・ガイドライン | DBポリシー・DBガイドライン・プライバシーポリシー | DBポリシー・DBガイドライン | |
コンテンツ | AICE成果 ・ 研究成果 ・ ベンチマークデータ |
・ 安全情報 | ・ SIP「革新的燃焼技術」公開情報 ・ SIP「革新的燃焼技術」研究テーマリスト |
閲覧権限 ※アクセス権については各所属へお問い合わせ下さい |
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所属 | ◎:アクセス権申請資格あり,○:アクセス権申請不要,×:アクセス不可 | ||
AICE 組合員 | ◎ | ◎ | 〇 |
AICE 共同研究企業 | ◎ | ◎ | 〇 |
AICE研究実施者 | × | ◎ | 〇 |
上記以外の一般の方 | × | × | 〇 |
リンク | ログインはこちら | ログインはこちら |
ログインはこちら アカウントをお持ちでない方はゲスト用アカウントでログインしてください 【ID】 Guest 【PW】 Ip73zT_%"@gd-I2L ※アカウントがロックされている場合は、時間をおいて再試行してください。 |
成果活用事例の紹介
AICEは設立以来、理念・ミッションに沿って産学官で連携しながら4つの事業(研究事業、MBD事業、ベンチマーク事業、調査事業)を推進してきました。
事業の中核となる自動車用内燃機関の高効率化と排ガス低減に関しては、アカデミアの高度な専門性を生かした原理・原則に基づく研究を行っています。
研究で得られた成果は、企業における先行開発や製品開発を通じて製品に活かされており、ここでは、過去にAICEの研究成果が企業の製品開発に活かされた具体的な事例を公開可能な範囲でご紹介しています。
研究事業の成果活用事例
技術領域 | AICE活動と成果 | 個社における活用事例 |
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燃焼 | ハイパーリーンSI燃焼研究 | 自社で使用しているエンジン燃焼解析ソフトウェアに、AICEの反応モデルを組み込み、精度向上を図った。 |
ハイパーリーンSI燃焼研究 | 高膨張比ハイパーリーンWGで効果検証された熱効率改善手法を自社で開発中のエンジン流動方針として活用した上で、展開した。 また、エタノール燃料や、水噴射を用いた際の熱効率予測に使用した。 |
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燃焼室の可視化・計測設備ノウハウ | SIP「革新的燃焼技術」や、AICEの燃焼関連研究で用いられた、可視化・計測設備、ノウハウを自社ICE研究開発に導入・活用し、研究・開発の効率化が図れた。 | |
ノッキング研究 | サロゲート燃料ノッキング予測モデルを導入し、自社ICE研究・開発において仕様検討や原因解析に活用し、効率的な深堀解析が出来るようになった。 | |
ガソリン燃料の着火反応機構のモデル化 |
SIP「革新的燃焼技術」において、レギュラーおよびプレミアムガソリンの基礎燃焼特性を模擬するサロゲート燃料の反応機構を構築した。 これを、空間の燃焼挙動が把握可能な3D-CFD技術と組み合わせることで、ノッキングメカニズム解明や仕様検討に大きく貢献した。 |
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損失低減 | 筒内熱伝達/冷却損失モデル | SIP「革新的燃焼技術」において、燃焼室壁面付近では乱流が発達していないことが発見された。 冷損を従来は大きく見積もりすぎていることが明らかになったが、その事象を内製のCAEモデルに反映した。 このCAEモデルを冷却損失の低減検討に活用することで、実機エンジンで損失を低減できた。 |
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摩擦損失低減研究 | エンジンのフリクション低減の検討に、AICEの摺動表面技術成果を活用した。 また、浮動ライナー試験装置の計測精度向上に、AICE研究で得た知見・ノウハウを活用した。 |
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音振 | 音振シミュレーションにおける高周波改善手法ノウハウ | 自社におけるモデル構築やツール使い方の参考とすることができ、シミュレーション精度向上、開発効率化が図れた。 |
「高効率燃焼の音振低減研究」の振動解析技術 | エンジンの実稼働振動解析モデルに、高効率燃焼の音振低減研究の成果を組み込み、精度向上を図った。 | |
3D実稼働モデル改良![]() エンジン外壁面における振動加速度評価結果 ![]() |
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排気後処理 | 触媒反応モデル | 自社で開発したガソリンエンジン用の排気シミュレーション用ソフトウェアに、AICE研究成果を組み込むことで、浄化性能や熱劣化の予測精度を向上できた。 |
排気管内の燃焼ガス反応 | 自社で開発したガソリンエンジン用の排気シミュレーション用ソフトウェアにAICE研究成果を組み込むことで、過給スカベンジ域の排気温度予測精度を向上できた。 | |
触媒過渡反応 | ガソリンエンジンの排気システムの先行制御検討に、触媒過渡反応の研究成果を活用することで、短期間でディザ制御の効果試算を行うことができた。 | |
触媒研究 | 低温下におけるNOx、HC吸着材料の低温特性に関する研究結果を活用し、 HC吸着材の開発において、特性リストを吸着材の試作・設計へ使用した。 また、AICE成果であるモデルを自社における吸着材MBDに使用した。 |
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EGRデポジット生成量の事前予測ツール | AICE成果ツールを活用することで、EGRシステムのハードウェア仕様の決定や、環境条件・運転条件による影響を考慮したエンジン制御データの設定が可能となり、開発に貢献した。 | |
EGRデポジット研究 | ガソリンエンジン用EGRシステムの製品化検討に際に、EGRデポジット研究成果を応用して信頼性の試算を実施した。 | |
EGRデポジット研究 | ディーゼルエンジンのEGR系デポジット生成リスクの検討に、生成メカニズム解析成果を活用した。 | |
EGR生成凝縮水の研究 | EGR生成凝縮水による腐食摩耗現象の解析と数値式を活用し、エンジンの暖機途上における早期EGR導入化に対し、燃料性状に応じた適切な設計や制御仕様の設定に使用した。 | |
貴金属触媒研究 | 貴金属触媒の活性化や劣化メカニズムを、新規触媒の先行開発に活用している。高い分析技術を持つ先生との独自の共同研究につながった。 | |
貴金属触媒研究 | 貴金属触媒の低温活性化と劣化抑制機構の解明結果を活用し、劣化を抑制させる貴金属と担体の組合せ等を触媒設計に使用した。 | |
MBD事業の成果活用事例
技術領域 | AICE活動と成果 | 個社における活用事例 |
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パワートレインシステム | AICE 1Dエンジンモデル | 自社モデルのシリンダヘッド、排気ポート周辺の熱マスの構造を改良した。 |
ベンチマーク事業の成果活用事例
技術領域 | 個社における活用事例 |
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冷却システム | 冷却水制御バルブの制御方法調査、各部の温度計測結果から、冷機始動時の暖機促進のために欧州車両が行っている冷却制御の分析を行い、自社の熱マネコンポーネントの制御方法に役立てた。 |
エンジンフリクション | AICEのエンジンフリクション計測要領を参考に、社内試験要領を見直した。 |
計測技術 | 各種エンジンの社内計測・調査結果に対して、AICE成果を比較対照のため活用した。 |
パワートレインシステム | 海外の最新パワーユニット搭載車のベンチマーク結果を、関連する自社の先行研究テーマの参考とすることができた。 |
調査事業の成果活用事例
AICE活動と成果 | 個社における活用事例 |
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調査報告 | 将来技術戦略の策定に、AICEの調査情報を活用した。 |
その他の成果活用
技術領域 | AICE活動と成果 | 個社における活用事例 |
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産学連携 | 学のネットワーク | AICEの産学研究に参加することで学の研究能力を知り、個社で実施する産学研究に参加いただいた。 |