【表彰】2024年度AICE Award
- お知らせ

2025.04.03

【表彰】2024年度AICE Award

2024年度AICE Award 受賞者

【表彰】2024年度AICE Award

2024年度AICE Awardの受賞者が決定しました。

受賞者の皆様へ、心よりお祝い申し上げます。

 

<AICE Awardについて>

AICEでは、AICE研究に参画頂いた学生の中から、優れた成果を挙げた方々をAICE Awardとして表彰しています。

学生自身による申請方式を採用し、成果表彰と活動表彰の2つの成果を表彰対象としています。

成果表彰:学生が自ら実施した研究成果を表彰

活動表彰:成果創出に向けた研究室での研究内容や、WG活性化に向けた顕著な貢献実績などを表彰

 

 

 

成果表彰 ※順不同

 

受賞者

東京大学 鈴木・李研究室 周 萌氏

(ハイパーリーンSI燃焼WG)

タイトル 直接サンプリング法を用いた壁面近傍における冷炎の構造および着火特性の解明
AICEアドバイザーからのコメント

壁面安定化火炎、直接サンプリングなど実験装置の構築、運転、ならびに数値解析に取り組み、国内外で成果を発信したことは素晴らしい。今後の研究の進展により実機関内のノック、未燃分残留、冷損などの現象理解に寄与することを期待する。

元ZEMコンソ会長(元京都大学) 石山 拓二

 

受賞者

明治大学 相澤研究室 志水 富賀氏

(高膨張比ディーゼル燃焼WG)

タイトル 赤外高速度サーモグラフィによるディーゼル噴霧火炎衝突壁面輻射伝熱の抽出可視化
AICEアドバイザーからのコメント

ディーゼル機関における壁面衝突噴霧火炎を模した場で赤外高速度サーモグラフィーによる独創的な計測を行い各所で成果を発表している。特に最近注目されている輻射の寄与を分離計測し、実機関内冷却損失の現象理解に重要な知見を与えている。

元ZEMコンソ会長(元京都大学) 石山 拓二

 

受賞者

東海大学 落合・畔津研究室 加々美 昌樹氏

(摩擦損失低減WG)

タイトル ジャーナル軸受におけるマイクロバブル周囲流れの油膜挙動観察(軸受面・軸方向からの可視化、マルチスポット着色)
AICEアドバイザーからのコメント

微少な軸受すきま内を流れるマイクロバブル周囲流れを可視化するためにフォトクロミズム可視化手法の大幅な高度化を図り、バブル自転に伴う流れを明瞭に捉え、摩擦低減メカニズムの検証に成功されました。今後は数値解析結果の検証に向けたさらなる深化を期待します。

東京大学 名誉教授 金子 成彦

 

受賞者

兵庫県立大学 鷲津研究室 藤田 晃徳氏

(摩擦損失低減WG)

タイトル メソスケール金属固体の摩擦発熱による焼付き現象解明に向けたSPHシミュレーションの開発
AICEアドバイザーからのコメント

難易度の高い研究として知られる焼付き事象のモデル化を粒子法を用いて、接触面における熱流動予測、弾塑性変形予測を実現し、メソスケールの焼付きメカニズム解明の手掛かりを提示されました。マクロな立場からの研究成果との比較検討により、研究のさらなる深化を期待します。

東京大学 名誉教授 金子 成彦

 

受賞者

宇都宮大学 平田研究室 森 大輝氏

(実用燃費低減制御WG)

タイトル シリーズハイブリッド電気自動車におけるドライバのアクセル操作緩和による省燃費制御に関する研究
AICEアドバイザーからのコメント

実路走行パターンでの2%燃費低減を実現するため、ADAS情報を利用して無駄なアクセル操作を低減して燃費性能を向上させるための制御方式を提案されました。今後は実装に向けての研究の深化に期待します。

東京大学 名誉教授 金子 成彦

 

受賞者

早稲田大学 松方研究室 久米 紘平氏

(一体型コンパクト排気後処理WG)

タイトル 水共存下における低温プロピレン吸着材料としてのカチオン担持ゼオライトの検討
AICEアドバイザーからのコメント

ガソリンエンジンの実排気環境における低温プロピレン吸着材としてAg担持ゼオライトが機能することを見出すとともに、性能向上・耐久性評価を行う事により冷始動時のHCトラップのための吸脱着材料開発指針を示したと認められる。

京都大学 名誉教授 塩路 昌宏

 

受賞者

熊本大学 町田研究室 Zannatul Mumtarin Moushumy氏

(三元触媒低温活性研究WG)

タイトル 卑金属/貴金属複合化触媒による三元触媒低温活性の発現に関する研究
AICEアドバイザーからのコメント

三元触媒調製において、酸化安定性が大きく異なる卑金属と貴金属を組み合わせた際の反応機構・熱劣化挙動を解析することにより実用性能を発揮する触媒候補を提案し、活性温度の大幅な低減ポテンシャルを明らかにしたと評価される。

京都大学 名誉教授 塩路 昌宏

 

受賞者

大阪大学 小野研究室 四本 優斗氏

(萌芽的研究)

タイトル 材料研究の標準化に向けた、粉末X線回折(PXRD)実験の自動化システムの開発
AICEアドバイザーからのコメント

粉末X線回折実験において試料前処理、測定、データ解析およびデータベース共有までを自動化したシステムを独力で開発し、データ取得・解析プロセスの標準化および少量サンプルでの高精度測定による材料開発の効率化が期待される。

京都大学 名誉教授 塩路 昌宏

 

受賞者

東京科学大学 小酒研究室・長澤研究室 峯岸 直也氏

(萌芽的研究)

タイトル 気相燃焼合成による触媒構造制御の実践と粒子生成機構解明に向けたマルチスケール解析
AICEアドバイザーからのコメント

気相燃焼による担持金属触媒の合成について、実験結果にCFD、MD解析を合わせ、粒子構造、合成条件、触媒性能の関係を明らかにし、その成果を国際学術誌で発表している。今後、様々な用途に向けた触媒設計に資する知見の提供が期待できる。

元ZEMコンソ会長(元京都大学) 石山 拓二

 

 

活動表彰 ※順不同

 

受賞者

茨城大学 田中研究室 大草 見斗氏

(高効率燃焼デポWG)

タイトル 燃焼室デポジットの厚み予測モデル構築のための実機エンジンおよび可視化定容容器によるデポジット生成メカニズムの解明
AICEアドバイザーからのコメント

ガソリンエンジンの燃焼室デポジット生成に関し、実エンジンでの厚み計測や自身で設計・構築した可視化定容容器を用いた潤滑油影響・温度変化、等の実験解析を通して、高効率燃焼技術に資する有用な成果を得たと評価される。

京都大学 名誉教授 塩路 昌宏

 

受賞者

東京大学 山﨑研究室 野田 雄斗氏

(実用燃費低減制御WG)

タイトル モデル統合検証に向けたドライバーモデルの提供
AICEアドバイザーからのコメント

6大学+JARIで構築した技術を集約しシミュレータで路上条件を再現するに欠かせないデータ駆動型ドライバーモデルを構築されました。この作業にはコミュニケーション力とリーダーシップが必要であり、トラブル対処に積極的に貢献されました。今後この経験を生かして活躍していただきたい。

東京大学 名誉教授 金子 成彦

 

 

受賞された皆様の今後ますますのご活躍を、AICE関係者一同期待しております。

2024年度AICE年次大会での表彰式

【表彰】2024年度AICE Award

2025年3月4日(火)にKFC Hall&Roomsで開催した2024年度AICE 年次大会の活動報告にて、表彰式を行いました。

受賞者の皆様には、会場にてフラッシュプレゼンを行っていただき、他の参加者から多くの賛辞が贈られました。

 

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